02月01日（日） 　　2008年とらのあなランキング（東方関係のみ）

とらのあなの無料冊子【とらだよ。2009/1（Vol.96）】【虎通2009/2（Vol.141）】を入手しました。 今月号には、とらのあなの2008年販売ランキングが掲載されています。 東方本家の作品だけ見ても、中々に面白い結果となっていましたので、ピックアップしてみました。 まず【とらだよ。】から。こちらは商業誌関係の無料冊子です。 2008年とらのあな年間ブックスランキング（集計期間2008/01/01〜12/31） 順位 タイトル 売り上げ ポイント 発行日 価格 備考 １位 東方儚月抄〜Silent sinner in blue.上巻 東方儚月抄〜Silent sinner in blue.中巻 21366pt. 2008/04/01 2008/12/01 1,000円 840円 上巻（11286pt.） 中巻（10080pt.） ３位 東方三月精〜Strange and Bright Nature Deity. 13330pt. 2008/01/26 1,575円   ７位 東方求聞史紀〜Perfect Memento in Strict Sense. 10438pt. 2006/12/27 1,995円   １２位 東方文花帖〜Bohemian Archive in Japanese Red. 8673pt. 2005/08/11 1,890円   　　※ランキング順位はシリーズ毎の集計です（例えば、東方儚月抄は上巻･中巻の合計数です。） 　　※【売り上げポイント】が冊数か売り上げ金額かは記載されてい無い為、分かりません。 　　※成年コミック、雑誌は除いたランキングです。 　　※東方儚月抄の上中巻のポイント数は、12月ランキングで中巻が10080pt.だった事から換算しました。 【儚月抄（１位）】と【三月精（３位）】が売れたのは、ショップ特典があった為と予想できます。 また、どちらも2008年発売ですので、ランキングに出ても不思議ではありません。 興味深いのは【求聞史紀（７位）】と【文花帖（１２位）】が売れている点です。 おそらく【売り上げポイント】は売り上げ金額を元に算出していると推測します。 その為、単価が高いこの二冊は比較的上位にランクしやすいとも言えますが、 それを加味してもこの売れ行きは凄い。 漫画は新刊の発売時期が一番売れます。例えば、 年間ランキング８位に【ひだまりスケッチ】1〜4巻（9734pt.）がランクイン、 12月ランキング２位に【ひだまりスケッチ】4巻のみ（6761pt.）でランクインしています。 1年間1〜3巻合計で2973pt.なのに対し、12月発売の4巻のみで6761pt.売り上げていますので、 新刊発売時に売り上げが集中しているのが分かります。 この状況を加味して考えると、 この二冊が発売直後で無いにもかかわらず売れているのは、かなり驚きです。 思うに、発売から月日が経ち、更にユーザーを選ぶ内容の為、一般書店には常備されておらず、 とらのあなの様な特殊書店に売り上げが集中したのかもしれません。 ニコニコ動画等で最近東方を知った人も多い様ですし。 それにしても、書店からすると美味しい商材と言えます。 次に【虎通】から。こちらは同人関係の無料冊子です。 2008年とらのあな年間同人ソフトランキング 順位 タイトル 発行日 shop価格 １位 東方緋想天〜Scarlet Weather Rhapsody. 2008/05/25 2,625円 ２位 東方地霊殿〜Subterranean Animism. 2008/08/16 1,470円 ５位 東方紅魔郷〜the Embodiment of Scarlet Devil. 2002/08/11 1,050円 ６位 東方妖々夢〜Perfect Cherry Blossom. 2003/08/17 1,470円 ９位 東方永夜抄〜Imperishable Night. 2004/08/15 1,470円 １０位 東方花映塚〜Phantasmagoria of Flower View. 2005/08/14 1,470円 １１位 東方風神録〜Mountain of Faith. 2007/08/17 1,470円 １２位 東方文花帖〜Shoot the Bullet. 2005/12/30 1,050円 １５位 東方萃夢想〜Immaterial and Missing Power. 2004/12/30 2,625円 　　※ランキング順位が、売り上げ金額か販売本数かは、分かりません。 なんと、ランキング１位は【緋想天】でした。 私は【地霊殿】が1位になると予想したので、意外でした。 これは価格差の為でしょうか？（緋想天は2,625円、地霊殿は1,470円） 旧作の中では【紅魔郷】が１位。 これは、Winシリーズで最初の作品であり、キャラクタ人気も一番高く、更に安い事から、 一番売れているのだと予想します。 それにしても、全作通して良く売れています。 とらのあな通販では一部作品は既に品切れとなっていました。 これが続き物（と言うと語弊がありますが）の強みでしょうか？ 同じく【虎通】から。 2008年とらのあな年間同人音楽ソフトランキング 順位 タイトル 発行日 shop価格 １位 全人類ノ天楽録 -東方緋想天ORIGINAL SOUND TRACK- 2008/08/16 1,260円 ４位 幺樂団の歴史4〜Akyu's Untouched Score vol.4 2007/12/31 735円 ５位 幺樂団の歴史5〜Akyu's Untouched Score vol.5 2007/12/31 735円 ７位 蓬莱人形〜Dolls in Pseudo Paradise 2002/12/30 735円 １５位 夢違科学世紀〜Changeability of Strange Dream 2004/12/30 735円 １６位 蓮台野夜行〜Ghostly Field Club 2003/12/30 735円 ２０位 大空魔術〜Magical Astronomy 2006/08/13 735円 ２１位 卯酉東海道〜Retrospective 53 minutes 2006/05/21 735円 　　※ランキング順位が、売り上げ金額か販売本数かは、分かりません。 これまた予想外で、１位は【全人類ノ天楽録】でした。 まあ、【幺樂団の歴史】は元のゲームを遊んだ人口が少ないので、納得と言えば納得できますが。 ここでも面白いのが、ZUN's Music Collectionシリーズでは【蓬莱人形】が一番順位が高い点。 旧作ゲームでは一番古い【紅魔郷】が一番売れていましたが、ここでも同じ事が起きています。 音楽CDはゲームと違ってキャラクタ人気は関係ありません。となると、この差は 【新規のユーザーがシリーズ最初の作品から購入している】と言う事でしょうか？ そう言う視点で見ると、確かに【夢違科学世紀、蓮台野夜行】【大空魔術、卯酉東海道】の順に なっているのも、発売順と言えます。 ゲームも見事に発売日順になっていますし。 最後に余談ですが、 アレンジCDも含めると、ランキングTOP25位中、東方関係は23作にもなります。 残りの2作は初音ミク関係です。 これが良い事なのかは分かりませんが、それにしても偏りが凄いです･･･。

2009年02月02日00時35分 作成時間120分